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尺寸:寬13CM 高6.6CM

 

久田重義という名前は、曜変天目と結びついて記憶に残る人物であった。昭和21年の生まれであるから、過去形で語る年齢ではないのだが、多くの期待を背負ったまま一昨年この世から消えていってしまった。

 このホームページを開設したころ、重義さんの工房を何度か取材させてもらおうと電話をしていたのだが、その願いはかなわなかった。

 昭和63年に曜変天目を発表と陶歴にある。もう少し前から重義さんが曜変天目に成功したという話題を耳にしたように記憶しているのだが、単なる思い違いだろうか。

 亡くなる前々年だったか、三代常山が所謂人間国宝になり、その祝賀パーティーが名古屋のキャッスルホテルであったとき「いつもテレビで見てるよ。」と親しく声を掛けてくれたのだった。

 それから話ははずみ曜変は「いつ頃からやり始めたの?」と訊くと「大学のときに曜変天目をやってる先生のゼミに入れてもらったんだ」とのことだった。  同志社の理工学部出身だということは訊いていたが、大学の卒論が釉薬についてのものとは知らなかった。

 家も陶器と無関係ではなかったという。曜変天目は中国南宋時代に福建省の窯で焼かれ日本にもたらされたものがオリジナル。そして、日本にある3点はどれも国宝重文指定だったはずだ。

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